@IDX:65300
@OFF:0xe7
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:65301
@OFF:0x119
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:65302
@OFF:0x147
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:65303
@OFF:0x1cb
@SPK:
@JPN:　身体が重い……。
@ENG:

@IDX:65304
@OFF:0x1eb
@SPK:
@JPN:　世界が揺れている……。
@ENG:

@IDX:65305
@OFF:0x211
@SPK:
@JPN:　窓から日が差し込んでいるにも関わらず、部屋が薄　暗く感じられる。
@ENG:

@IDX:65306
@OFF:0x26f
@SPK:
@JPN:　何もする気が起きない。
@ENG:

@IDX:65307
@OFF:0x295
@SPK:
@JPN:　起き上がって、服を着る……。
@ENG:

@IDX:65308
@OFF:0x2c1
@SPK:
@JPN:　そんな些細なことでさえ、いざ動こうと思うだけで　ため息が漏れてしまう。
@ENG:

@IDX:65309
@OFF:0x317
@SPK:
@JPN:　次に何をするか、一々声に出さなければ思うように　身体が動かない。
@ENG:

@IDX:65310
@OFF:0x367
@SPK:
@JPN:　ましてや、仕事に行くなど……。
@ENG:

@IDX:65311
@OFF:0x3a3
@SPK:
@JPN:　それでも、身体を動かす。
@ENG:

@IDX:65312
@OFF:0x3cb
@SPK:
@JPN:　寝起きであることと溜まり始めた疲労が重なって、　エンジンのかかりが鈍くなっているだけだろう。
@ENG:

@IDX:65313
@OFF:0x437
@SPK:
@JPN:　体調が悪いならばともかく、疲れてやる気が出ない　というだけでは休む理由にはならない。
@ENG:

@IDX:65314
@OFF:0x49b
@SPK:
@JPN:　こんな理由で休むと言えば、サボリだと思われても　文句は言えない。
@ENG:

@IDX:65315
@OFF:0x4fb
@SPK:
@JPN:　時計の針が、７時半を指した。
@ENG:

@IDX:65316
@OFF:0x527
@SPK:
@JPN:　疲れていようがやる気がなかろうが、仕事を終えて　休めば済む話だ。
@ENG:

@IDX:65317
@OFF:0x577
@SPK:
@JPN:　まずは、やるべきことを終わらせよう……。
@ENG:

@IDX:65319
@OFF:0x74f
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、きたきた……おはよー！
@ENG:

@IDX:65322
@OFF:0x7a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ああ、おはよう……。
@ENG:

@IDX:65324
@OFF:0x876
@SPK:［真魚］
@JPN:　どしたの？　なんか元気ないけど……どっか具合でも悪いの？
@ENG:

@IDX:65327
@OFF:0x8e6
@SPK:[\protag]
@JPN:　別になんでもない。悪いけど真魚の相手をしてる暇ないんだ。用がないなら……。
@ENG:

@IDX:65329
@OFF:0x9ef
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、用ならあるよ！　それも、すっごく大事なのが。
@ENG:

@IDX:65332
@OFF:0xa57
@SPK:[\protag]
@JPN:　そっか、じゃあ……入れよ。
@ENG:

@IDX:65334
@OFF:0xb2c
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。お邪魔しまぁす！
@ENG:

@IDX:65336
@OFF:0xcb2
@SPK:［真魚］
@JPN:　なんかさ、狭くてきったないトコだねぇ……。
@ENG:

@IDX:65339
@OFF:0xd14
@SPK:[\protag]
@JPN:　……で？
@ENG:

@IDX:65341
@OFF:0xdd7
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　どうかしたの？
@ENG:

@IDX:65344
@OFF:0xe25
@SPK:[\protag]
@JPN:　用があるんだろ？　ここの掃除でもするのか？　だったら僕が仕事してる間に……。
@ENG:

@IDX:65346
@OFF:0xf30
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、違う違う！　そんなんじゃないよぉ！
@ENG:

@IDX:65349
@OFF:0xf90
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そんなんじゃないって、じゃあ何なんだ？
@ENG:

@IDX:65351
@OFF:0x1075
@SPK:［真魚］
@JPN:　今日の仕事、夜になったんだって。それを伝えに来たんだよ。
@ENG:

@IDX:65354
@OFF:0x10e5
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……。
@ENG:

@IDX:65356
@OFF:0x11a3
@SPK:［真魚］
@JPN:　ちょ、ちょっと、どこに行くのよ！
@ENG:

@IDX:65359
@OFF:0x11fb
@SPK:[\protag]
@JPN:　部屋に帰る。
@ENG:

@IDX:65361
@OFF:0x124c
@SPK:［真魚］
@JPN:　ま、待ってよぉ！　もう一つあるんだからぁ！
@ENG:

@IDX:65364
@OFF:0x1368
@SPK:[\protag]
@JPN:　なに？
@ENG:

@IDX:65366
@OFF:0x1429
@SPK:［真魚］
@JPN:　副院長先生が呼んでるよ。部屋に来てくれってさ。
@ENG:

@IDX:65369
@OFF:0x148f
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長が？
@ENG:

@IDX:65371
@OFF:0x14de
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうだよ。じゃあ、行こうか？
@ENG:

@IDX:65374
@OFF:0x1532
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚も行くのか？
@ENG:

@IDX:65376
@OFF:0x1587
@SPK:［真魚］
@JPN:　連れて来いって言われたんだもん。具合も悪そうだし、途中で倒れられたら、寝覚めが悪いもん。
@ENG:

@IDX:65379
@OFF:0x1617
@SPK:[\protag]
@JPN:　……悪いな。
@ENG:

@IDX:65381
@OFF:0x1668
@SPK:［真魚］
@JPN:　気にしなくてもいいよぉ！　それより、具合が悪いなら……。
@ENG:

@IDX:65384
@OFF:0x1745
@SPK:[\protag]
@JPN:　……置いてくぞ？
@ENG:

@IDX:65386
@OFF:0x179a
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ！　ま、待ってよぉ！
@ENG:

@IDX:65388
@OFF:0x18eb
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねぇ……私、何かした？
@ENG:

@IDX:65391
@OFF:0x1939
@SPK:[\protag]
@JPN:　どういう意味だ？
@ENG:

@IDX:65393
@OFF:0x198e
@SPK:［真魚］
@JPN:　……きみさ、さっきから全然しゃべらないじゃん。
@ENG:

@IDX:65396
@OFF:0x19f4
@SPK:[\protag]
@JPN:　それで？
@ENG:

@IDX:65398
@OFF:0x1a41
@SPK:［真魚］
@JPN:　だから、何かしたなら謝るからさ……こういうのって、なんか気分悪いよ。
@ENG:

@IDX:65399
@OFF:0x1ab9
@SPK:
@JPN:　どうやら、ここに来るまで口を開かなかったのを、　僕の機嫌が悪いからと勘違いしたらしい。
@ENG:

@IDX:65400
@OFF:0x1b1f
@SPK:
@JPN:　理由が思い当たらないからこそ、余計不安になるの　だろう。
@ENG:

@IDX:65401
@OFF:0x1b67
@SPK:
@JPN:　実際、真魚は何もしていない。
@ENG:

@IDX:65404
@OFF:0x1bcf
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚はなにもしてないよ……。しゃべりたくないから黙ってただけ……。
@ENG:

@IDX:65406
@OFF:0x1c56
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ホント？　私のことが嫌いとかそういう理由じゃないの？
@ENG:

@IDX:65409
@OFF:0x1cc6
@SPK:[\protag]
@JPN:　嫌いならはっきりそう言うよ。ただ、今は疲れてるから……。
@ENG:

@IDX:65411
@OFF:0x1d43
@SPK:［真魚］
@JPN:　そう……
@ENG:

@IDX:65412
@OFF:0x1ddf
@SPK:
@JPN:ならいいや！　じゃあ、気を取り直して……。
@ENG:

@IDX:65414
@OFF:0x1e4e
@SPK:［女の声］
@JPN:　随分楽しそうね……私も仲間に入れてくれる？
@ENG:

@IDX:65416
@OFF:0x1ff1
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふ、副院長先生！？
@ENG:

@IDX:65418
@OFF:0x2048
@SPK:［千草］
@JPN:　佐伯さん。私、急いでって言わなかったかしら？
@ENG:

@IDX:65420
@OFF:0x21eb
@SPK:［真魚］
@JPN:　あうぅ……い、今から向かおうとしてたんです……。
@ENG:

@IDX:65422
@OFF:0x2260
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、そう？　それなら、もう少し早くしてくれれば、こんなところまで来る手間が省けたんだけど……。
@ENG:

@IDX:65424
@OFF:0x2305
@SPK:［真魚］
@JPN:　ご、ごめんなさい……。
@ENG:

@IDX:65426
@OFF:0x2492
@SPK:［千草］
@JPN:　まあいいわ……じゃあ、私の部屋に行きましょうか？
@ENG:

@IDX:65429
@OFF:0x24fa
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。
@ENG:

@IDX:65431
@OFF:0x254d
@SPK:［真魚］
@JPN:　それじゃあ、私はこれで……。
@ENG:

@IDX:65433
@OFF:0x25ae
@SPK:［千草］
@JPN:　なに言ってるの？　あなたも来るのよ？
@ENG:

@IDX:65435
@OFF:0x2749
@SPK:［真魚］
@JPN:　えぇ！？　私も……ですか？
@ENG:

@IDX:65437
@OFF:0x27a8
@SPK:［千草］
@JPN:　そんなに驚くことないでしょう？　さっきの話まだ途中だったじゃない。忘れちゃった？
@ENG:

@IDX:65439
@OFF:0x296b
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ！
@ENG:

@IDX:65441
@OFF:0x2ae8
@SPK:［真魚］
@JPN:　その……覚えてます。
@ENG:

@IDX:65443
@OFF:0x2b41
@SPK:［千草］
@JPN:　ね？　そういうことだから、部屋に行くわよ。
@ENG:

@IDX:65445
@OFF:0x2d95
@SPK:［真魚］
@JPN:　それで、お話の続きなんだけど……。
@ENG:

@IDX:65447
@OFF:0x2dfc
@SPK:［千草］
@JPN:　ごめんなさい、それはちょっと待ってもらえるかしら？　先に彼の話を済ませてしまいたいの。
@ENG:

@IDX:65449
@OFF:0x2fbf
@SPK:［真魚］
@JPN:　えぇ～！？　じゃあ、終わるまで待ってろってこと？
@ENG:

@IDX:65451
@OFF:0x3034
@SPK:［千草］
@JPN:　そうじゃないわ。一緒に聞いていて欲しいの。あなたにも関係ある話だから。
@ENG:

@IDX:65453
@OFF:0x31eb
@SPK:［真魚］
@JPN:　私、仕事があるのにぃ……。
@ENG:

@IDX:65455
@OFF:0x337a
@SPK:［千草］
@JPN:　そんなに時間かからないわ。それとも彼を待たせた方がいい？だいぶ疲れてるようだけど……。
@ENG:

@IDX:65457
@OFF:0x3545
@SPK:［真魚］
@JPN:　うっ……そ、それは……。
@ENG:

@IDX:65459
@OFF:0x35a2
@SPK:［千草］
@JPN:　どうするの？
@ENG:

@IDX:65461
@OFF:0x3723
@SPK:［真魚］
@JPN:　……待ちますよぉ……。
@ENG:

@IDX:65463
@OFF:0x377e
@SPK:［千草］
@JPN:　そう……じゃあ、黙って聞いてなさい。
@ENG:

@IDX:65466
@OFF:0x37da
@SPK:[\protag]
@JPN:　悪いな、真魚。
@ENG:

@IDX:65468
@OFF:0x3959
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ！　ううん、気にしないでいいよ。
@ENG:

@IDX:65470
@OFF:0x3aee
@SPK:［千草］
@JPN:　そうよ。これからは担当なんだから、遠慮しないでいいわ。
@ENG:

@IDX:65472
@OFF:0x3c95
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ほえ？　先生、今、サラッとすごいこと言わなかった？　これからは担当だとか……。
@ENG:

@IDX:65474
@OFF:0x3e54
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、言ったわよ。
@ENG:

@IDX:65476
@OFF:0x3eab
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　だって彼の担当は先輩でしょ？　担当は二人もいらないと思うけど……。
@ENG:

@IDX:65478
@OFF:0x3f38
@SPK:［千草］
@JPN:　ああ、それなら心配ないわ。御堂さんなら、昨夜担当を降りたから。
@ENG:

@IDX:65480
@OFF:0x40e3
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、なんだ。それで私が……。
@ENG:

@IDX:65482
@OFF:0x4272
@SPK:［真魚］
@JPN:　って、ええっ！？
@ENG:

@IDX:65484
@OFF:0x43f7
@SPK:［千草］
@JPN:　あんまり大声を出さないでちょうだい。
@ENG:

@IDX:65486
@OFF:0x4460
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも、だって……。
@ENG:

@IDX:65488
@OFF:0x44bb
@SPK:［千草］
@JPN:　でもじゃないでしょう？　彼の担当をするのがそんなに不満？
@ENG:

@IDX:65490
@OFF:0x4538
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうじゃなくて……先輩、なんで辞めちゃったの！？
@ENG:

@IDX:65492
@OFF:0x45ad
@SPK:［千草］
@JPN:　私に聞かれても困るわ。教えてくれなかったのよ。
@ENG:

@IDX:65494
@OFF:0x474c
@SPK:［真魚］
@JPN:　……きみ、なんかしたの？
@ENG:

@IDX:65497
@OFF:0x479c
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、なにも。
@ENG:

@IDX:65499
@OFF:0x491b
@SPK:［真魚］
@JPN:　その割には、随分落ち着いてるじゃない！
@ENG:

@IDX:65501
@OFF:0x4aae
@SPK:［千草］
@JPN:　言われてみればそうね……。なにか心当たりがあるのかしら？
@ENG:

@IDX:65504
@OFF:0x4b1e
@SPK:[\protag]
@JPN:　なにもありません。こっちが教えて欲しいくらいです。
@ENG:

@IDX:65506
@OFF:0x4cbd
@SPK:［真魚］
@JPN:　むぅ……なんかウソ臭いなぁ……。
@ENG:

@IDX:65508
@OFF:0x4e4a
@SPK:［千草］
@JPN:　知らないならいいわ。佐伯さんも余計な追求はしないこと……いいわね？
@ENG:

@IDX:65510
@OFF:0x4ffd
@SPK:［真魚］
@JPN:　は～い……。
@ENG:

@IDX:65512
@OFF:0x504e
@SPK:［千草］
@JPN:　ほら、そんなにむくれない。気になるなら、御堂さんに聞けばいいでしょう？
@ENG:

@IDX:65514
@OFF:0x5201
@SPK:［真魚］
@JPN:　それもそっか！　じゃあ、あとで聞いてみるね。
@ENG:

@IDX:65516
@OFF:0x5272
@SPK:［千草］
@JPN:　よろしい。それで担当の件だけど、今夜からお願いするわよ？
@ENG:

@IDX:65518
@OFF:0x5417
@SPK:［真魚］
@JPN:　わっかりましたぁ！
@ENG:

@IDX:65520
@OFF:0x5596
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、でも今の仕事はどうするの？
@ENG:

@IDX:65522
@OFF:0x55f9
@SPK:［千草］
@JPN:　それは職員にやらせるわ。仕事が増えるけど……まあ、問題はないでしょう。
@ENG:

@IDX:65524
@OFF:0x5684
@SPK:［千草］
@JPN:　そういうことで、あなたもいいかしら？
@ENG:

@IDX:65527
@OFF:0x56e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は一向に……それより、もう終わりですか？
@ENG:

@IDX:65529
@OFF:0x574f
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ……佐伯さんから彼に伝えておくことはない？
@ENG:

@IDX:65531
@OFF:0x57c2
@SPK:［真魚］
@JPN:　うーん……。
@ENG:

@IDX:65533
@OFF:0x593b
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、そうだ！　仕事の時間、伝えてなかったよね？
@ENG:

@IDX:65536
@OFF:0x59a1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、そう言えば……何時からだ？
@ENG:

@IDX:65538
@OFF:0x5b2e
@SPK:［真魚］
@JPN:　８時くらい。正確には職員の人も分かんないってさ。だから、その時間は……。
@ENG:

@IDX:65541
@OFF:0x5bae
@SPK:[\protag]
@JPN:　ずっと部屋にいるから安心しろ。他にもあるか？
@ENG:

@IDX:65543
@OFF:0x5c1f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん、ないよ。今夜からよろしくってくらいかな？
@ENG:

@IDX:65546
@OFF:0x5c87
@SPK:[\protag]
@JPN:　こちらこそよろしくな……じゃ、僕はこれで失礼します。
@ENG:

@IDX:65548
@OFF:0x5d00
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。ゆっくり休んで体調を整えなさい。
@ENG:

@IDX:65550
@OFF:0x5e93
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、またね！
@ENG:

@IDX:65551
@OFF:0x5fa0
@SPK:
@JPN:　副院長室から寄り道もせずここまで来たところで、　昨日と同じように気力が途切れた。
@ENG:

@IDX:65552
@OFF:0x6000
@SPK:
@JPN:　朝立てた予想とは違い、目覚めて２時間も経つのに　気力が湧いてこない。
@ENG:

@IDX:65553
@OFF:0x6062
@SPK:
@JPN:　まるで、ローギアのまま走り続ける車のようだ。
@ENG:

@IDX:65554
@OFF:0x609e
@SPK:
@JPN:　懸命にアクセルを踏み続けているのに、ガソリンを　食うばかりで速度が上がらない。
@ENG:

@IDX:65555
@OFF:0x60fc
@SPK:
@JPN:　逆に僅かでもアクセルを戻せば、途端にガタガタと　揺れながら速度が落ちていく。
@ENG:

@IDX:65556
@OFF:0x6158
@SPK:
@JPN:　自分の身体なのに、扱いづらいことこの上ない。
@ENG:

@IDX:65557
@OFF:0x61a4
@SPK:
@JPN:　今もそう……。
@ENG:

@IDX:65558
@OFF:0x61c2
@SPK:
@JPN:　汗を拭おうとして立ち止まった瞬間、歩き出すのが　億劫になってしまった。
@ENG:

@IDX:65559
@OFF:0x6218
@SPK:
@JPN:　疲れたわけでもないのに、歩こうとさえ思えない。　
@ENG:

@IDX:65560
@OFF:0x626a
@SPK:
@JPN:　一体、どうしたというのだろう？
@ENG:

@IDX:65561
@OFF:0x6298
@SPK:
@JPN:　今すぐ部屋に帰って寝てしまいたいのに……。
@ENG:

@IDX:65562
@OFF:0x62e6
@SPK:
@JPN:意地でも部屋に戻る
@ENG:

@IDX:65563
@OFF:0x62ff
@SPK:
@JPN:少し中庭で休んでいく
@ENG:

@IDX:65564
@OFF:0x6358
@SPK:
@JPN:　休むなら、こんな暑い場所ではなくて涼しい部屋で　休みたい。
@ENG:

@IDX:65565
@OFF:0x63a2
@SPK:
@JPN:　ここで休んでもたかが知れている。
@ENG:

@IDX:65566
@OFF:0x63d2
@SPK:
@JPN:　それどころか暑さでバテてしまうかもしれない。
@ENG:

@IDX:65567
@OFF:0x640e
@SPK:
@JPN:　夜から仕事があるのにそんな愚を犯すわけにはいか　ない。
@ENG:

@IDX:65568
@OFF:0x6464
@SPK:
@JPN:　部屋に帰る……。
@ENG:

@IDX:65569
@OFF:0x6484
@SPK:
@JPN:　動きたくないとぼやき続ける心を叱咤するように、　自分自身にそう命令する。
@ENG:

@IDX:65570
@OFF:0x64dc
@SPK:
@JPN:　ようやく動き始めた足に力を込めながら、部屋へと　戻っていった……。
@ENG:

@IDX:65571
@OFF:0x65ff
@SPK:
@JPN:　普段なら５分で往復できる距離に１５分以上かけ、　何とか部屋まで戻ってきた。
@ENG:

@IDX:65572
@OFF:0x6659
@SPK:
@JPN:　部屋に入るなりノソノソと窓を開け、日陰になった　部屋の隅で力なく横たわる。
@ENG:

@IDX:65573
@OFF:0x66c1
@SPK:
@JPN:　途中で誰かに話しかけられたような気もする。
@ENG:

@IDX:65574
@OFF:0x66fb
@SPK:
@JPN:　そうだとしても僕に返事をする余裕はなかった。
@ENG:

@IDX:65575
@OFF:0x6737
@SPK:
@JPN:　それどころか、どんな人が話しかけてきたのかさえ　思い出せない。
@ENG:

@IDX:65576
@OFF:0x6785
@SPK:
@JPN:　ここに戻って来るのが限界で、それ以外はどうでも　よかった。
@ENG:

@IDX:65577
@OFF:0x67df
@SPK:
@JPN:　だが不思議なことに、眠気がやってこない。
@ENG:

@IDX:65578
@OFF:0x6817
@SPK:
@JPN:　眠ろうと目を閉じるのだが、気がつくと目を開けて　しまっている。
@ENG:

@IDX:65579
@OFF:0x6865
@SPK:
@JPN:　そのくせ、何かを考えているわけでもなく、身体を　動かしているわけでもない。
@ENG:

@IDX:65580
@OFF:0x68cd
@SPK:
@JPN:　どうしてしまったのだろう？
@ENG:

@IDX:65581
@OFF:0x68f7
@SPK:
@JPN:　こんな状態は、今までなかった……。
@ENG:

@IDX:65582
@OFF:0x6929
@SPK:
@JPN:　どんな酷い死体を見ても、いくら気分が悪くても、　少なくとも眠ることはできた……。
@ENG:

@IDX:65583
@OFF:0x6989
@SPK:
@JPN:　やはり、どこかおかしいのだろうか？
@ENG:

@IDX:65584
@OFF:0x69bb
@SPK:
@JPN:　次の健康診断で、副院長に相談してみようか……？　
@ENG:

@IDX:65585
@OFF:0x6ac7
@SPK:
@JPN:　結局９時間もじっとしていて、眠れたのはたったの　２時間にも満たなかった。
@ENG:

@IDX:65586
@OFF:0x6b1f
@SPK:
@JPN:　あとは、身じろぎ一つせずじっとしていただけ。
@ENG:

@IDX:65587
@OFF:0x6b5b
@SPK:
@JPN:　何も考えずにボーッとしていたとも言える。
@ENG:

@IDX:65588
@OFF:0x6ba1
@SPK:
@JPN:　それでも昼から続いていた無気力感が、峠を越した　ように和らいできた。
@ENG:

@IDX:65589
@OFF:0x6bf5
@SPK:
@JPN:　２時間でも眠ったのが良かったのか、それとも時間　が経ったからなのかは分からない。
@ENG:

@IDX:65590
@OFF:0x6c55
@SPK:
@JPN:　だがどちらにせよ、朝よりマシな状態になったのは　確かだ。
@ENG:

@IDX:65591
@OFF:0x6ccc
@SPK:
@JPN:　そもそも休養を取るために部屋に戻ろうとしていた　のだ。
@ENG:

@IDX:65592
@OFF:0x6d12
@SPK:
@JPN:　部屋まで戻るのがつらかったら、素直にここで休憩　すればいい。
@ENG:

@IDX:65593
@OFF:0x6d5e
@SPK:
@JPN:　意地になって部屋まで帰ったとしても、そのせいで　新たな疲労が蓄積されるのでは本末転倒だ。
@ENG:

@IDX:65594
@OFF:0x6dc6
@SPK:
@JPN:　その程度のことが考えなければ判断できないなんて　今の僕は、やはり相当参っているのだろう。
@ENG:

@IDX:65596
@OFF:0x6e79
@SPK:［女の声］
@JPN:　おんやぁ？　まだこんなトコにいるの？
@ENG:

@IDX:65599
@OFF:0x6f49
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、真魚か……。
@ENG:

@IDX:65601
@OFF:0x7016
@SPK:［真魚］
@JPN:　何だとはなによ！　新しい担当様に向かって、それはちょっと冷たくない？
@ENG:

@IDX:65604
@OFF:0x7092
@SPK:[\protag]
@JPN:　悪い……まだ、疲れが残ってるんだ。
@ENG:

@IDX:65606
@OFF:0x716f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふーん……大丈夫なの？　こんなところにいても。
@ENG:

@IDX:65609
@OFF:0x71d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょっと休まないと部屋に帰れそうもなかったから。
@ENG:

@IDX:65611
@OFF:0x72c4
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんなに酷いの？　だったら先生に診てもらった方が……。
@ENG:

@IDX:65614
@OFF:0x7332
@SPK:[\protag]
@JPN:　身体はどこもおかしくないんだ。
@ENG:

@IDX:65616
@OFF:0x740b
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　だって、疲れが取れないって……。
@ENG:

@IDX:65619
@OFF:0x746b
@SPK:[\protag]
@JPN:　身体じゃなくて、頭がね……動く気になれないんだ。
@ENG:

@IDX:65621
@OFF:0x755a
@SPK:［真魚］
@JPN:　……しゃべるのは平気なの？
@ENG:

@IDX:65624
@OFF:0x75ac
@SPK:[\protag]
@JPN:　正直つらい。だから、ほっといて欲しいな……。
@ENG:

@IDX:65626
@OFF:0x7693
@SPK:［真魚］
@JPN:　そっか……それなら安心していいよ。私、すぐに戻らなくちゃいけないから。
@ENG:

@IDX:65629
@OFF:0x7711
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……残念だな。
@ENG:

@IDX:65631
@OFF:0x77e0
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？
@ENG:

@IDX:65632
@OFF:0x787a
@SPK:
@JPN:　へへへ……そうか、私が行っちゃうと残念なのか……えへへ。
@ENG:

@IDX:65635
@OFF:0x78ea
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だよ？
@ENG:

@IDX:65637
@OFF:0x7937
@SPK:［真魚］
@JPN:　んーん、何でもない！　じゃあ私もう行くね？　バイバーイ！
@ENG:

@IDX:65638
@OFF:0x79b7
@SPK:
@JPN:　意味ありげな笑みを残し、真魚はスキップのような　軽い足取りで病院へと戻っていった。
@ENG:

@IDX:65639
@OFF:0x7a19
@SPK:
@JPN:　しきりに話しかけてきていた真魚の声がなくなった　途端、周囲が再び関係のない雑音に包まれる。
@ENG:

@IDX:65640
@OFF:0x7a93
@SPK:
@JPN:　そろそろ、僕も戻ろうか？
@ENG:

@IDX:65641
@OFF:0x7abb
@SPK:
@JPN:　真魚と話したからか、無気力感が薄れたような気が　する。
@ENG:

@IDX:65642
@OFF:0x7b01
@SPK:
@JPN:　今なら何とか部屋に帰れるだろう……。
@ENG:

@IDX:65643
@OFF:0x7c0a
@SPK:
@JPN:　部屋に帰るなり、荷物を放り出して横になる。
@ENG:

@IDX:65644
@OFF:0x7cfe
@SPK:
@JPN:　そのまま半眠半覚状態を彷徨い、気がつくと周囲は　薄暗くなっていた。
@ENG:

@IDX:65645
@OFF:0x7d50
@SPK:
@JPN:　そのおかげか昼から続いていた強烈な無気力感も、　今ではだいぶ薄らいでいる。
@ENG:

@IDX:65646
@OFF:0x7dba
@SPK:
@JPN:　とすると、やはり疲れていただけなのだろうか？
@ENG:

@IDX:65647
@OFF:0x7df6
@SPK:
@JPN:　なぜ無気力感に苛まれていたのか分からなければ、　どうしてそれが薄らいだのかも知りようがない。
@ENG:

@IDX:65648
@OFF:0x7e62
@SPK:
@JPN:　楽になっただけでも、満足するべきなのだろうか？　
@ENG:

@IDX:65649
@OFF:0x7ed8
@SPK:
@JPN:　静寂を破って、電話のベルが鳴り響く。
@ENG:

@IDX:65650
@OFF:0x7f0c
@SPK:
@JPN:　穏やかだった気持ちに細波が立つ。
@ENG:

@IDX:65651
@OFF:0x7f3c
@SPK:
@JPN:　受話器を取って、この耳障りな音を早く止めよう。　
@ENG:

@IDX:65654
@OFF:0x7fca
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし？
@ENG:

@IDX:65656
@OFF:0x8031
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、私！　新しい担当の真魚だよー！
@ENG:

@IDX:65659
@OFF:0x808b
@SPK:[\protag]
@JPN:　もう仕事の時間か？　グッドタイミングだな。
@ENG:

@IDX:65661
@OFF:0x80fa
@SPK:［真魚］
@JPN:　あー、ゴメン。悪いんだけど、仕事はまだだよ。
@ENG:

@IDX:65664
@OFF:0x815e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……じゃあ、何のために電話してきたんだよ？
@ENG:

@IDX:65666
@OFF:0x81cd
@SPK:［真魚］
@JPN:　不機嫌そうな声出さないでよぉ。ちゃんとした時間が決まったから、教えてあげようと思ったのに……。
@ENG:

@IDX:65669
@OFF:0x8263
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、そうだったのか……ゴメンな？
@ENG:

@IDX:65671
@OFF:0x82ca
@SPK:［真魚］
@JPN:　おおっ！　妙に素直じゃん。なんかあったの？　朝はあんなにご機嫌斜めだったのに。
@ENG:

@IDX:65674
@OFF:0x8350
@SPK:[\protag]
@JPN:　言っただろ？　朝は疲れていただけだ……。それより何時からになったんだ？
@ENG:

@IDX:65676
@OFF:0x83db
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん、やっぱり８時からだって。だから７時４０分くらいに更衣室にいて。もちろん、着替えてだよ？
@ENG:

@IDX:65679
@OFF:0x8473
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かってるよ。じゃあ、またあとで。
@ENG:

@IDX:65681
@OFF:0x84da
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん！　じゃあ、またあとでね！
@ENG:

@IDX:65682
@OFF:0x8540
@SPK:
@JPN:　待ち合わせまで、あと１時間とちょっと……。
@ENG:

@IDX:65683
@OFF:0x857a
@SPK:
@JPN:　食事して着替えて、丁度いい時間のはずだ。
@ENG:

@IDX:65684
@OFF:0x85b2
@SPK:
@JPN:　部屋の隅に放り出してある荷物を肩にかけ、余計な　疲れを感じないよう、のんびりと病院に向かった。　
@ENG:

@IDX:65686
@OFF:0x872e
@SPK:［真魚］
@JPN:　私だけど、入ってもいいかな？
@ENG:

@IDX:65689
@OFF:0x8782
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。もう着替え終わってるよ。
@ENG:

@IDX:65691
@OFF:0x887d
@SPK:［真魚］
@JPN:　へへへ……お邪魔しまぁーす。おっ、ちゃんと着替えてるね？エライエライ。
@ENG:

@IDX:65694
@OFF:0x88fb
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:65696
@OFF:0x89c0
@SPK:［真魚］
@JPN:　なに？　どったの？
@ENG:

@IDX:65699
@OFF:0x8a0a
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、何でもないよ。それより、ミーティングを頼む。
@ENG:

@IDX:65701
@OFF:0x8a81
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん……分かった。
@ENG:

@IDX:65703
@OFF:0x8c0f
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ってことで、今日はその女性が１体……聞いてる？
@ENG:

@IDX:65706
@OFF:0x8c79
@SPK:[\protag]
@JPN:　……一ついいか？
@ENG:

@IDX:65708
@OFF:0x8cce
@SPK:［真魚］
@JPN:　なに？　質問？
@ENG:

@IDX:65711
@OFF:0x8d14
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、要望。次回からは死体の性別と傷の有無、特徴、それに数を教えてくれるだけでいい。
@ENG:

@IDX:65713
@OFF:0x8dad
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんだけでいいの？
@ENG:

@IDX:65716
@OFF:0x8df7
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。例えば今日の奴なら……洗う数は１体で、性別は女性、傷はありません……これで充分だ。
@ENG:

@IDX:65718
@OFF:0x8f0a
@SPK:［真魚］
@JPN:　えぇ～！　それじゃつまんないよぉ！
@ENG:

@IDX:65721
@OFF:0x8f64
@SPK:[\protag]
@JPN:　話をするのは仕事が終わってからでもいいだろ？　その方が、落ち着いて話せるし。
@ENG:

@IDX:65723
@OFF:0x906b
@SPK:［真魚］
@JPN:　むぅ……分かったわよぉ……。
@ENG:

@IDX:65726
@OFF:0x90bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ仕事を始めるから、真魚はもう行っていいよ。
@ENG:

@IDX:65728
@OFF:0x91aa
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。じゃあ、頑張ってね。
@ENG:

@IDX:65729
@OFF:0x9216
@SPK:
@JPN:　余計なことを聞かされたおかげで、大分遅くなって　しまった。
@ENG:

@IDX:65730
@OFF:0x9260
@SPK:
@JPN:　死体が生前どんな人間だったのかなど、知る必要は　ない。
@ENG:

@IDX:65731
@OFF:0x92a6
@SPK:
@JPN:　それどころか、逆に知らない方がやりやすい。
@ENG:

@IDX:65732
@OFF:0x92e0
@SPK:
@JPN:　どんな死体かが分かれば、それで充分だ。
@ENG:

@IDX:65733
@OFF:0x9322
@SPK:
@JPN:　昨日までは、こんなことはなかった。
@ENG:

@IDX:65734
@OFF:0x9354
@SPK:
@JPN:　御堂さんだろうが真魚だろうが、担当なんて誰でも　いい……そんな風に考えて、真魚が担当になるのを　承諾してしまった。
@ENG:

@IDX:65735
@OFF:0x93d6
@SPK:
@JPN:　副院長の話を早く終わらせたい……あの時は、ただ　それだけを考えていた。
@ENG:

@IDX:65736
@OFF:0x942c
@SPK:
@JPN:　いくら疲れていたからと言っても、もっと熟慮して　返答すべきだった。
@ENG:

@IDX:65737
@OFF:0x947e
@SPK:
@JPN:　今更ながらに後悔する。
@ENG:

@IDX:65738
@OFF:0x94b4
@SPK:
@JPN:　御堂さんなら、こんな余計な話を聞かされることも　なかった……。
@ENG:

@IDX:65739
@OFF:0x9502
@SPK:
@JPN:　突然御堂さんが担当を辞めた理由は何にせよ、真魚　を後釜に据えたのは、誤りだったかもしれない。
@ENG:

@IDX:65740
@OFF:0x956e
@SPK:
@JPN:　真魚は真魚なりに一生懸命なのだろうが……。
@ENG:

@IDX:65741
@OFF:0x967d
@SPK:
@JPN:　仕事場に入ると、すぐに作業を開始する。
@ENG:

@IDX:65742
@OFF:0x96b3
@SPK:
@JPN:　真魚が長々と説明してくれたせいで、今日の死体が　どんなものか、嫌になるくらい鮮明に思い浮かべる　ことができる。
@ENG:

@IDX:65743
@OFF:0x9741
@SPK:
@JPN:　二重瞼で色白、面長の美人……。
@ENG:

@IDX:65744
@OFF:0x976f
@SPK:
@JPN:　スタイルも良く、非常に女性らしい体つき……。
@ENG:

@IDX:65745
@OFF:0x97ab
@SPK:
@JPN:　お淑やかで人当たりが良く、いつもお見舞いの果物　やお菓子を看護婦にお裾分けしてくれたらしい。
@ENG:

@IDX:65746
@OFF:0x9817
@SPK:
@JPN:　……こんなことを教えてどうしろと言うのだろう？　
@ENG:

@IDX:65747
@OFF:0x9867
@SPK:
@JPN:　引き上げた死体は、真魚が言った通りの美人だ。
@ENG:

@IDX:65748
@OFF:0x98a3
@SPK:
@JPN:　静かに瞑る二重瞼、涼しげな鼻梁、柔らかそうな唇　……頬が痩せているが、美しい顔立ち。
@ENG:

@IDX:65749
@OFF:0x9907
@SPK:
@JPN:　身体も同様に、見事な女性美を表している。
@ENG:

@IDX:65750
@OFF:0x994d
@SPK:
@JPN:　だがこんなこと、真魚に言われなければ気にも留め　なかっただろう。
@ENG:

@IDX:65751
@OFF:0x999d
@SPK:
@JPN:　どんなに美しかろうが、所詮死体は死体……。
@ENG:

@IDX:65752
@OFF:0x99d7
@SPK:
@JPN:　こんなものを眺めて悦に入る趣味はない。
@ENG:

@IDX:65753
@OFF:0x9a0d
@SPK:
@JPN:　逆に余計なことに意識が集中して、作業のリズムが　崩れる原因になっている。
@ENG:

@IDX:65754
@OFF:0x9ad3
@SPK:
@JPN:　それでも、作業は進んでいく。
@ENG:

@IDX:65755
@OFF:0x9aff
@SPK:
@JPN:　腹、胸、顔、股間……。
@ENG:

@IDX:65756
@OFF:0x9b25
@SPK:
@JPN:　全ての場所で傷がないことを確認しながら、作業に　没頭していく。
@ENG:

@IDX:65757
@OFF:0x9b81
@SPK:
@JPN:　それは、背中を洗う時も同様。
@ENG:

@IDX:65758
@OFF:0x9bad
@SPK:
@JPN:　躊躇なく遺体を裏返し、美しい背中を擦る。
@ENG:

@IDX:65759
@OFF:0x9be5
@SPK:
@JPN:　身体の重みで潰された乳房を眺めながら、それでも　手は止めない。
@ENG:

@IDX:65760
@OFF:0x9c33
@SPK:
@JPN:　ほとんど無意識に身体が動き、少しずつ洗い終えた　範囲が広がっていく。
@ENG:

@IDX:65761
@OFF:0x9d4a
@SPK:
@JPN:　そして……思っていたほど時間もかからず、全ての　部位を洗い終えた。
@ENG:

@IDX:65762
@OFF:0x9d9c
@SPK:
@JPN:　最後の水洗いを終わらせてしまうと、あとは内線で　鏑木さんを呼ぶだけ。
@ENG:

@IDX:65763
@OFF:0x9e72
@SPK:
@JPN:　足下に横たわる傷一つない身体……。
@ENG:

@IDX:65764
@OFF:0x9ea4
@SPK:
@JPN:　酷い死体ばかり続いたせいで、もう気持ち悪いとも　思わない。
@ENG:

@IDX:65765
@OFF:0x9eee
@SPK:
@JPN:　緊張も嫌悪もない。
@ENG:

@IDX:65766
@OFF:0x9f10
@SPK:
@JPN:　路傍の石ころと同じように、ただそこにあるだけの　もの……。
@ENG:

@IDX:65767
@OFF:0x9f5a
@SPK:
@JPN:　平然と見続けることができる。
@ENG:

@IDX:65768
@OFF:0x9f96
@SPK:
@JPN:　鏑木さんも同じ心境なのだろうか？
@ENG:

@IDX:65769
@OFF:0x9fc6
@SPK:
@JPN:　何の感情も情動もなく、死体を単なる物として扱う　心理……。
@ENG:

@IDX:65770
@OFF:0xa010
@SPK:
@JPN:　確認作業の時にでも、聞いてみようか……。
@ENG:

@IDX:65773
@OFF:0xa09c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……え？
@ENG:

@IDX:65774
@OFF:0xa0d8
@SPK:
@JPN:　突然足下から、耳障りな音が響いた。
@ENG:

@IDX:65775
@OFF:0xa10a
@SPK:
@JPN:　脱力しきったゲップにも似た音……。
@ENG:

@IDX:65776
@OFF:0xa13c
@SPK:
@JPN:　……それは紛れもなく、人の発した音。
@ENG:

@IDX:65777
@OFF:0xa170
@SPK:
@JPN:　声帯の震え……通常、声として認識される音。
@ENG:

@IDX:65778
@OFF:0xa278
@SPK:
@JPN:　僕ではない……。
@ENG:

@IDX:65779
@OFF:0xa298
@SPK:
@JPN:　だがここには、僕と人間の形をした物体が存在する　だけ……。
@ENG:

@IDX:65780
@OFF:0xa2e2
@SPK:
@JPN:　僕ではないとすれば、答えは一つしかない……。
@ENG:

@IDX:65781
@OFF:0xa3ff
@SPK:
@JPN:　死体が立てた音……。
@ENG:

@IDX:65782
@OFF:0xa423
@SPK:
@JPN:　もはや人としての機能を全て停止した物体が、声帯　を震わせ発した音……。
@ENG:

@IDX:65783
@OFF:0xa479
@SPK:
@JPN:　つまり、死体の声……。
@ENG:

@IDX:65784
@OFF:0xa49f
@SPK:
@JPN:　あり得ない考えが、脳裏を占めていく。
@ENG:

@IDX:65785
@OFF:0xa5f5
@SPK:
@JPN:　次の瞬間、僕の身体が勝手に動き出した。
@ENG:

@IDX:65786
@OFF:0xa62b
@SPK:
@JPN:　インターフォンに飛びつき、狂ったように呼び出し　ボタンを連打する。
@ENG:

@IDX:65788
@OFF:0xa6f2
@SPK:［鏑木］
@JPN:　……どうした？
@ENG:

@IDX:65791
@OFF:0xa738
@SPK:[\protag]
@JPN:　早く……早く来てください……。
@ENG:

@IDX:65793
@OFF:0xa79b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　早く来いって、洗い終わったのか？
@ENG:

@IDX:65796
@OFF:0xa7f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　何でもいいから、早く来て！
@ENG:

@IDX:65798
@OFF:0xa852
@SPK:［鏑木］
@JPN:　……分かった。今すぐそちらへ行こう。
@ENG:

@IDX:65799
@OFF:0xa8b8
@SPK:
@JPN:　通話が終わった瞬間、下半身から力が抜けた。
@ENG:

@IDX:65800
@OFF:0xa8f2
@SPK:
@JPN:　腰が抜けて、身体を支えられない。
@ENG:

@IDX:65801
@OFF:0xa922
@SPK:
@JPN:　壁に向いたまま尻餅をつくように崩れ落ち、逃げる　代わりに両手で身体をきつく抱きしめる。
@ENG:

@IDX:65802
@OFF:0xaa06
@SPK:
@JPN:　あの音が、死体の声であるわけがない。
@ENG:

@IDX:65803
@OFF:0xaa3a
@SPK:
@JPN:　彼に聞けば、きっと正体を教えてもらえる。
@ENG:

@IDX:65804
@OFF:0xaa72
@SPK:
@JPN:　説明されれば『何だこんなことか』と思うような、　単純な理由に決まっている……。
@ENG:

@IDX:65806
@OFF:0xac5c
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ほら、来てやったぞ。何があったんだ？
@ENG:

@IDX:65809
@OFF:0xacb8
@SPK:[\protag]
@JPN:　死体が……死体の声が……。
@ENG:

@IDX:65811
@OFF:0xad17
@SPK:［鏑木］
@JPN:　何を言っているんだ？　分かりやすく説明しろ。
@ENG:

@IDX:65814
@OFF:0xad7b
@SPK:[\protag]
@JPN:　死体の声が聞こえたんです！　『あ゛ー』って、まるで……。
@ENG:

@IDX:65816
@OFF:0xadf8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　まるで、ゲップみたいな音……か？
@ENG:

@IDX:65819
@OFF:0xae50
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうです！　何なんですか、あれは！？
@ENG:

@IDX:65821
@OFF:0xaebd
@SPK:［鏑木］
@JPN:　変だな……ここに送る遺体が……？
@ENG:

@IDX:65824
@OFF:0xaf15
@SPK:[\protag]
@JPN:　何でもいいですから教えてください！　このままじゃ僕……。
@ENG:

@IDX:65826
@OFF:0xaf92
@SPK:［鏑木］
@JPN:　あー、おそらく腹ん中に溜まったガスが抜けた時の音だろう。何のガスかは知らんが……。
@ENG:

@IDX:65829
@OFF:0xb01c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ガス？　……って、何かの気体って意味ですか？
@ENG:

@IDX:65831
@OFF:0xb08d
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうだ。腐敗ガスじゃないと思うが……多分空気だろう。
@ENG:

@IDX:65834
@OFF:0xb0f9
@SPK:[\protag]
@JPN:　……本当に、そうなんですか？
@ENG:

@IDX:65836
@OFF:0xb15a
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おそらくと言っただろう？　もっとも、他に思い当たるものはないがな。
@ENG:

@IDX:65839
@OFF:0xb1d4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……。
@ENG:

@IDX:65841
@OFF:0xb229
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ、はっきり教えてやれなくてすまんな……作業自体は問題ないから、もう上がっていいぞ。
@ENG:

@IDX:65844
@OFF:0xb2b7
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……ありがとうございました……。
@ENG:

@IDX:65845
@OFF:0xb3b8
@SPK:
@JPN:　本当に、ガスが抜けた音なのだろうか？
@ENG:

@IDX:65846
@OFF:0xb3ec
@SPK:
@JPN:　今までそんなことは一度もなかったのに、なぜ今日　の死体に限ってガスが溜まっていたのだろう？
@ENG:

@IDX:65847
@OFF:0xb456
@SPK:
@JPN:　普段は注意して抜いているのに、今日は忘れていた　……そんなところか？
@ENG:

@IDX:65848
@OFF:0xb572
@SPK:
@JPN:　いや……それだけか？
@ENG:

@IDX:65849
@OFF:0xb596
@SPK:
@JPN:　本当に忘れただけなのか？
@ENG:

@IDX:65850
@OFF:0xb5be
@SPK:
@JPN:　もしかして、職員の手抜き……。
@ENG:

@IDX:65851
@OFF:0xb5ec
@SPK:
@JPN:　目が開いていた時と同じ……また、手抜きなんじゃ　ないのか？
@ENG:

@IDX:65852
@OFF:0xb700
@SPK:
@JPN:　なんで……どうして手を抜くんだ？
@ENG:

@IDX:65853
@OFF:0xb730
@SPK:
@JPN:　バカにしてるのか？　僕を……。
@ENG:

@IDX:65854
@OFF:0xb75e
@SPK:
@JPN:　僕をバカにしてるのか！？
@ENG:

@IDX:65857
@OFF:0xb880
@SPK:[\protag]
@JPN:　……もう来てたのか。
@ENG:

@IDX:65859
@OFF:0xb8d9
@SPK:［真魚］
@JPN:　むぅ……。
@ENG:

@IDX:65862
@OFF:0xb91b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……どうした？
@ENG:

@IDX:65864
@OFF:0xb9e4
@SPK:［真魚］
@JPN:　何なのよぉ！　せっかく先輩とお茶してたのに、きみが騒いだせいで中止させられちゃったじゃん！
@ENG:

@IDX:65867
@OFF:0xba76
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ゴメン……。
@ENG:

@IDX:65869
@OFF:0xbacb
@SPK:［真魚］
@JPN:　もう！　私は何で騒いだのかって聞いてるの！　謝って欲しいなんて言ってないでしょ！？
@ENG:

@IDX:65872
@OFF:0xbb55
@SPK:[\protag]
@JPN:　言いたくない……。
@ENG:

@IDX:65874
@OFF:0xbc22
@SPK:［真魚］
@JPN:　あのねぇ……人に迷惑かけたら、ちゃんと説明するのが筋ってもんでしょうが！？
@ENG:

@IDX:65877
@OFF:0xbca4
@SPK:[\protag]
@JPN:　言いたくない……謝ったんだからいいじゃないか。
@ENG:

@IDX:65879
@OFF:0xbd8d
@SPK:［真魚］
@JPN:　良くない！　何が起こったか分からなきゃ慰めようも……。
@ENG:

@IDX:65882
@OFF:0xbdfb
@SPK:[\protag]
@JPN:　余計なことはしないでくれ……。
@ENG:

@IDX:65884
@OFF:0xbed8
@SPK:［真魚］
@JPN:　よ、余計なコトぉ！？
@ENG:

@IDX:65887
@OFF:0xbf24
@SPK:[\protag]
@JPN:　……もう、忘れたいんだよ……。
@ENG:

@IDX:65889
@OFF:0xbffd
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんなに酷いことがあったんなら、報告書にも書くんでしょ？どうせ分かるんだからいいじゃん！
@ENG:

@IDX:65892
@OFF:0xc08d
@SPK:[\protag]
@JPN:　報告書には、書かない……。
@ENG:

@IDX:65894
@OFF:0xc166
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、そんなのダメだよ！　仕事中にあったこと、みんな書いてもらわないと……。
@ENG:

@IDX:65897
@OFF:0xc1e8
@SPK:[\protag]
@JPN:　う、うるさい！　もうやめてくれよ！
@ENG:

@IDX:65899
@OFF:0xc2c5
@SPK:［真魚］
@JPN:　なっ！　うるさいとは何よ！
@ENG:

@IDX:65902
@OFF:0xc317
@SPK:[\protag]
@JPN:　うるさい！　うるさい、うるさい、うるさい！！！　いいから報告書貸せよ！
@ENG:

@IDX:65904
@OFF:0xc3a2
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヤダッ！　教えてくれるまで絶対に貸さない！
@ENG:

@IDX:65907
@OFF:0xc404
@SPK:[\protag]
@JPN:　このっ……いい加減にしろ！
@ENG:

@IDX:65909
@OFF:0xc4c4
@SPK:［真魚］
@JPN:　きゃっ！
@ENG:

@IDX:65911
@OFF:0xc5ae
@SPK:［真魚］
@JPN:　く、苦しい、よ……。
@ENG:

@IDX:65914
@OFF:0xc5fa
@SPK:[\protag]
@JPN:　お前は担当だろ？　お前が僕を苦しめてどうする……。
@ENG:

@IDX:65916
@OFF:0xc671
@SPK:［真魚］
@JPN:　ご、ごめん、なさい……。
@ENG:

@IDX:65919
@OFF:0xc6c1
@SPK:[\protag]
@JPN:　何でだよ……。嫌なことを忘れようとしちゃいけないのか？　何でもかんでも、お前に話さなくちゃいけないのかよ！
@ENG:

@IDX:65922
@OFF:0xc763
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は……僕はただ、忘れたいだけなのに！
@ENG:

@IDX:65923
@OFF:0xc7bb
@SPK:
@JPN:　真魚を壁に押しつけたまま、ゆっくりと襟首を締め　上げた。
@ENG:

@IDX:65924
@OFF:0xc803
@SPK:
@JPN:　細く切れ切れな吐息……。
@ENG:

@IDX:65925
@OFF:0xc82b
@SPK:
@JPN:　か弱い力で見せる必死の抵抗……。
@ENG:

@IDX:65926
@OFF:0xc85b
@SPK:
@JPN:　それでも小柄な真魚の身体は少しずつ浮き上がり、　床を求めて足が宙を掻く。
@ENG:

@IDX:65927
@OFF:0xc8c1
@SPK:
@JPN:　その時スカートの裾が乱れ、小刻みに震える太もも　が露わになった。
@ENG:

@IDX:65928
@OFF:0xc911
@SPK:
@JPN:　腕を振りほどこうと弱々しくあがくたび、ゆっくり　と擦り合わせるような動きを見せる。
@ENG:

@IDX:65929
@OFF:0xc973
@SPK:
@JPN:　僅かな酸素を求めて喘ぐ唇と、その奥で艶めかしく　濡れたピンク色の舌……。
@ENG:

@IDX:65931
@OFF:0xca1c
@SPK:［真魚］
@JPN:　あぁぁぁ……。
@ENG:

@IDX:65934
@OFF:0xca62
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ、はぁ、はぁ……。
@ENG:

@IDX:65936
@OFF:0xcabd
@SPK:［真魚］
@JPN:　あぁぁ……く、苦しい、よぉ……。
@ENG:

@IDX:65939
@OFF:0xcb15
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:65941
@OFF:0xcb64
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっ！？　や、ヤダ！
@ENG:

@IDX:65944
@OFF:0xcbb0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……お前がいけないんだ……お前が余計なこと言うから……。
@ENG:

@IDX:65946
@OFF:0xcc2d
@SPK:［真魚］
@JPN:　や、ヤダ、ヤメテッ！
@ENG:

@IDX:65947
@OFF:0xcce3
@SPK:
@JPN:　……ヒッ！？　んぁぁぁ！！
@ENG:

@IDX:65949
@OFF:0xcd4d
@SPK:［真魚］
@JPN:　くっ、うぅ……い、イタイ、の……ヤメ、抜いて、お願い……あぐぅぅぅぅ！
@ENG:

@IDX:65951
@OFF:0xcddd
@SPK:［真魚］
@JPN:　なんで、こんな急に……ひぁぁぁ！　い、イタイよ……もっとちゃんと、して……。
@ENG:

@IDX:65954
@OFF:0xce61
@SPK:[\protag]
@JPN:　お前がいけないんだ。僕を苦しめるから……。
@ENG:

@IDX:65956
@OFF:0xced0
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんな……私、ただ、心配して……。
@ENG:

@IDX:65958
@OFF:0xcf37
@SPK:［真魚］
@JPN:　イッ、痛いぃぃぃ！　ひあっ、くぅぅぅぅ！！
@ENG:

@IDX:65960
@OFF:0xcfb1
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふぅ、ふぅ……くふぅぅっ！　お願い……痛くしないで……。痛いのは、イヤ……ひぅっ！！
@ENG:

@IDX:65962
@OFF:0xd05a
@SPK:［真魚］
@JPN:　お願い……もっと優しく、してよぉ……ひぅっ！！
@ENG:

@IDX:65964
@OFF:0xd0d2
@SPK:［真魚］
@JPN:　お願い……私、こんなの……ヤダよぉ……。
@ENG:

@IDX:65966
@OFF:0xd13f
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、あぐっ……動かないで……ひぁ、あぁぁぁ！
@ENG:

@IDX:65967
@OFF:0xd1a1
@SPK:
@JPN:　……理性は、とうに吹き飛んでいた。
@ENG:

@IDX:65968
@OFF:0xd1d3
@SPK:
@JPN:　ただ真魚の言葉を封じたいだけ……。
@ENG:

@IDX:65969
@OFF:0xd205
@SPK:
@JPN:　自分が何をしているのか、全く理解できない。
@ENG:

@IDX:65970
@OFF:0xd23f
@SPK:
@JPN:　泣き叫ぶ真魚の身体を壁に押しつけて動きを封じ、　本能の命じるまま腰を揺する。
@ENG:

@IDX:65971
@OFF:0xd2ab
@SPK:
@JPN:　どす黒い怒りが、心を満たしていく。
@ENG:

@IDX:65972
@OFF:0xd2dd
@SPK:
@JPN:　真魚の無責任な追求が……。
@ENG:

@IDX:65973
@OFF:0xd307
@SPK:
@JPN:　担当を降りた御堂さんの身勝手が……。
@ENG:

@IDX:65974
@OFF:0xd33b
@SPK:
@JPN:　あんな音を聞かせた死体が……。
@ENG:

@IDX:65975
@OFF:0xd369
@SPK:
@JPN:　……全てが許せなかった。
@ENG:

@IDX:65977
@OFF:0xd3da
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ、あっ……お願い、もうやめて……こんな、ヤメて……。
@ENG:

@IDX:65979
@OFF:0xd462
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒック……こんなの……グスッ……こんなのヤダ……せっかくきみと……なのに、こんなの……。
@ENG:

@IDX:65982
@OFF:0xd4f2
@SPK:[\protag]
@JPN:　お前がいけないんだ……お前が……お前がっ！！
@ENG:

@IDX:65984
@OFF:0xd563
@SPK:［真魚］
@JPN:　うぐっ、ンはぁッ！　こ、こんな……ヒドイ……グスッ、どうして……ひぁぁっ！
@ENG:

@IDX:65986
@OFF:0xd5f2
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒック、ヒック……ヤダ……ヤダ……。
@ENG:

@IDX:65988
@OFF:0xd660
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヤ、ヤダよぉ……きみが、こんなコトするなんて……。
@ENG:

@IDX:65991
@OFF:0xd6ca
@SPK:[\protag]
@JPN:　お前がいけないんだ……お前が……お前がっ！！
@ENG:

@IDX:65993
@OFF:0xd73b
@SPK:［真魚］
@JPN:　ダメ……もっと、優しく……あっ、くぅぅぅぅぅ！　お願、い……優しく、して……。
@ENG:

@IDX:65995
@OFF:0xd7ce
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒッ、あっ、あっ！　そんな、突いちゃ……くうぅっ！
@ENG:

@IDX:65998
@OFF:0xd838
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ、はぁ、はぁ……うくっ、うぅぅっ！
@ENG:

@IDX:66000
@OFF:0xd8ae
@SPK:［真魚］
@JPN:　……遊んでた、だけだったの？　きみも、他の人と、同じ……なの？
@ENG:

@IDX:66002
@OFF:0xd931
@SPK:［真魚］
@JPN:　酷いよ……そんな、酷すぎるよ……。
@ENG:

@IDX:66004
@OFF:0xd9a8
@SPK:［真魚］
@JPN:　こんなの、違うよ……酷すぎるよ……。
@ENG:

@IDX:66006
@OFF:0xda16
@SPK:［真魚］
@JPN:　あんなに優しかったのに……どうしちゃったの……？　何で、こんな……急に……。
@ENG:

@IDX:66008
@OFF:0xdaa7
@SPK:［真魚］
@JPN:　うぐっ、ンはぁッ！　あっ、ヒッ……ひぁぁっ！
@ENG:

@IDX:66010
@OFF:0xdb18
@SPK:［真魚］
@JPN:　あふっ！　あぁぁ、あ……グスッ、ヒック、ヒック……。
@ENG:

@IDX:66013
@OFF:0xdb84
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ、はぁ、はぁ……。
@ENG:

@IDX:66015
@OFF:0xdc95
@SPK:［真魚］
@JPN:　……もう、いいよ……きみの好きにして……。
@ENG:

@IDX:66016
@OFF:0xdcf3
@SPK:
@JPN:　真魚は僕の耳元で何か囁くと、あれほど激しかった　抵抗をぴたりと止めた。
@ENG:

@IDX:66017
@OFF:0xdd49
@SPK:
@JPN:　全身の力を抜き、されるがままの真魚。
@ENG:

@IDX:66018
@OFF:0xdd7d
@SPK:
@JPN:　目を虚ろに背けたその姿は、ただひたすら僕の行為　が終わるのを待っているように見える。
@ENG:

@IDX:66020
@OFF:0xde2a
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふぅ、ふぅ、ふぅ……うっくぅぅ！　あっ、はぁ……うぅぅ！
@ENG:

@IDX:66022
@OFF:0xdea7
@SPK:［真魚］
@JPN:　早く、終わって……あうっ、あぁっ！　終わりにして……。
@ENG:

@IDX:66025
@OFF:0xdf15
@SPK:[\protag]
@JPN:　うぅぅ……うぁぁ！
@ENG:

@IDX:66027
@OFF:0xdf6c
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒック、ヒック……もう、終わってよぉ…………。
@ENG:

@IDX:66029
@OFF:0xdfdf
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒッ、あっ、あっ！　ふぅ、ふぅ……くうぅっ！
@ENG:

@IDX:66032
@OFF:0xe043
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ、はぁ、はぁ……うくっ、うぅぅっ！？
@ENG:

@IDX:66034
@OFF:0xe134
@SPK:［真魚］
@JPN:　ひあっ！
@ENG:

@IDX:66035
@OFF:0xe23d
@SPK:
@JPN:　あはぁぁぁぁぁぁ……！
@ENG:

@IDX:66036
@OFF:0xe287
@SPK:
@JPN:　放尿時の感覚に似たものが腰を走り、我慢できずに　それを吐き出した。
@ENG:

@IDX:66037
@OFF:0xe2d9
@SPK:
@JPN:　しばらくして腰を引くと、白く濁った粘液が真魚の　太ももを伝って流れ落ちる。
@ENG:

@IDX:66038
@OFF:0xe343
@SPK:
@JPN:　……ようやく自分のしていたことが分かった。
@ENG:

@IDX:66039
@OFF:0xe37d
@SPK:
@JPN:　耳元ですすり泣く声……。
@ENG:

@IDX:66040
@OFF:0xe3a5
@SPK:
@JPN:　急速に熱を失ってゆく剛直……。
@ENG:

@IDX:66041
@OFF:0xe3d3
@SPK:
@JPN:　腰を包む空虚な喪失感……。
@ENG:

@IDX:66042
@OFF:0xe3fd
@SPK:
@JPN:　……真魚を犯してしまった……のか……。
@ENG:

@IDX:66043
@OFF:0xe4bf
@SPK:
@JPN:　不思議と罪悪感はない。
@ENG:

@IDX:66044
@OFF:0xe4e5
@SPK:
@JPN:　その代わり初体験の満足感も感じられない。
@ENG:

@IDX:66045
@OFF:0xe51d
@SPK:
@JPN:　真魚が訴えるなら、それはそれでしょうがない。
@ENG:

@IDX:66046
@OFF:0xe559
@SPK:
@JPN:　ただすすり泣きを続ける真魚から離れると、虚ろな　心を抱えたままシャワー室のドアをくぐった……。　
@ENG:

@IDX:66047
@OFF:0xe5de
@SPK:
@JPN:　不思議と罪悪感はない。
@ENG:

@IDX:66048
@OFF:0xe604
@SPK:
@JPN:　その代わり情事の満足感も感じられない。
@ENG:

@IDX:66049
@OFF:0xe63a
@SPK:
@JPN:　真魚が訴えるなら、それはそれでしょうがない。
@ENG:

@IDX:66050
@OFF:0xe676
@SPK:
@JPN:　ただすすり泣きを続ける真魚から離れると、虚ろな　心を抱えたままシャワー室のドアをくぐった……。　
@ENG:

@IDX:66051
@OFF:0xe80d
@SPK:
@JPN:　自分のとった行動が信じられなかった。
@ENG:

@IDX:66052
@OFF:0xe85e
@SPK:
@JPN:　確かに、真魚とのセックスは初めてではない。
@ENG:

@IDX:66053
@OFF:0xe898
@SPK:
@JPN:　ただし、それは両者合意の上で行われたことだ。
@ENG:

@IDX:66054
@OFF:0xe8d4
@SPK:
@JPN:　だが、今回はまったく違っている。
@ENG:

@IDX:66055
@OFF:0xe918
@SPK:
@JPN:　……レイプ。
@ENG:

@IDX:66056
@OFF:0xe944
@SPK:
@JPN:　どう考えてもさっきの行為は同意の上では行われて　いない。
@ENG:

@IDX:66057
@OFF:0xe98c
@SPK:
@JPN:　一方的に僕が真魚を犯した。
@ENG:

@IDX:66058
@OFF:0xe9b6
@SPK:
@JPN:　世間の誰が見ても悪いのは僕だろう。
@ENG:

@IDX:66059
@OFF:0xe9f8
@SPK:
@JPN:　だが、おかしなことに自分が悪いと思えない。
@ENG:

@IDX:66060
@OFF:0xea32
@SPK:
@JPN:　どうしたんだろう？
@ENG:

@IDX:66061
@OFF:0xea54
@SPK:
@JPN:　もしかして、この仕事のせいで少しおかしくなって　いるのか？
@ENG:

@IDX:66062
@OFF:0xeaae
@SPK:
@JPN:　いや、そんなはずはない。
@ENG:

@IDX:66063
@OFF:0xead6
@SPK:
@JPN:　僕がおかしくなっているはずがない。
@ENG:

@IDX:66064
@OFF:0xeb08
@SPK:
@JPN:　僕は僕だ。
@ENG:

@IDX:66065
@OFF:0xeb22
@SPK:
@JPN:　そう、僕は僕だ……。
@ENG:

@IDX:66066
@OFF:0xeb56
@SPK:
@JPN:　シャワーの勢いを一番強くする。
@ENG:

@IDX:66067
@OFF:0xeb84
@SPK:
@JPN:　全てのことを洗い流せるように。
@ENG:

@IDX:66068
@OFF:0xebb2
@SPK:
@JPN:　ホルマリンのにおいも……。
@ENG:

@IDX:66069
@OFF:0xebdc
@SPK:
@JPN:　局部に残った情事の痕跡も……。
@ENG:

@IDX:66070
@OFF:0xec0a
@SPK:
@JPN:　そして、僕の怒りも…………。
@ENG:

@IDX:66071
@OFF:0xed67
@SPK:
@JPN:　シャワーで濡れた身体をしっかりと拭って、下着を　着けてから更衣室に戻った。
@ENG:

@IDX:66072
@OFF:0xedc1
@SPK:
@JPN:　真魚がいるのも気にせずロッカーに作業着をしまい　服装を整える。
@ENG:

@IDX:66073
@OFF:0xee0f
@SPK:
@JPN:　その間、真魚は横目でこちらの様子を窺いながら、　僕の着替えが終わるのをじっと待っている。
@ENG:

@IDX:66076
@OFF:0xeeb3
@SPK:[\protag]
@JPN:　……まだいたのか……。
@ENG:

@IDX:66078
@OFF:0xef19
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……。
@ENG:

@IDX:66081
@OFF:0xef5b
@SPK:[\protag]
@JPN:　とっくに逃げ出してると思ってたよ……それとも、腰が抜けて動けなかったのか？
@ENG:

@IDX:66083
@OFF:0xefea
@SPK:［真魚］
@JPN:　違うよ。報告書にサインもらってないから……。
@ENG:

@IDX:66086
@OFF:0xf04e
@SPK:[\protag]
@JPN:　お前が書かせなかったんだろ？
@ENG:

@IDX:66088
@OFF:0xf0af
@SPK:［真魚］
@JPN:　だから待ってたんだよ……はい。サインだけでいいから……。
@ENG:

@IDX:66090
@OFF:0xf131
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:66093
@OFF:0xf173
@SPK:[\protag]
@JPN:　黙ってちゃ分からないだろ？　まだ何かあるのか？
@ENG:

@IDX:66095
@OFF:0xf1e6
@SPK:［真魚］
@JPN:　……これ……。
@ENG:

@IDX:66098
@OFF:0xf22c
@SPK:[\protag]
@JPN:　報告書？　……そう言えば書いてなかったな。
@ENG:

@IDX:66100
@OFF:0xf29b
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……サインだけでいいから、お願い……。
@ENG:

@IDX:66103
@OFF:0xf2fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:66104
@OFF:0xf339
@SPK:
@JPN:　渡された報告書にサインしながら、上目遣いに真魚　の様子を覗き見た。
@ENG:

@IDX:66105
@OFF:0xf38b
@SPK:
@JPN:　……怒っている様子はない。
@ENG:

@IDX:66106
@OFF:0xf3b5
@SPK:
@JPN:　悲しみを堪えるように顔を伏せたまま、じっと唇を　噛んでいる。
@ENG:

@IDX:66107
@OFF:0xf401
@SPK:
@JPN:　その瞳には、うっすらと涙を浮かべていた。
@ENG:

@IDX:66110
@OFF:0xf475
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ほら、できたぞ。
@ENG:

@IDX:66112
@OFF:0xf4ce
@SPK:［真魚］
@JPN:　……うん。じゃあ、これは預かるね……。
@ENG:

@IDX:66115
@OFF:0xf52c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ……。
@ENG:

@IDX:66117
@OFF:0xf57b
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:66120
@OFF:0xf5bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　……どうした？
@ENG:

@IDX:66122
@OFF:0xf61b
@SPK:［真魚］
@JPN:　……きみも私のこと、おもちゃにしてただけなんだね……。
@ENG:

@IDX:66125
@OFF:0xf689
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:66127
@OFF:0xf6d8
@SPK:［真魚］
@JPN:　……否定、しないんだ？
@ENG:

@IDX:66130
@OFF:0xf726
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。
@ENG:

@IDX:66132
@OFF:0xf771
@SPK:［真魚］
@JPN:　そっか……。
@ENG:

@IDX:66135
@OFF:0xf7b5
@SPK:[\protag]
@JPN:　……否定して欲しかったか？
@ENG:

@IDX:66137
@OFF:0xf814
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん……もういい……。もういいんだ……。
@ENG:

@IDX:66139
@OFF:0xf888
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:66142
@OFF:0xf8ca
@SPK:[\protag]
@JPN:　……まだ行かないのか？
@ENG:

@IDX:66144
@OFF:0xf925
@SPK:［真魚］
@JPN:　……一つだけ聞かせて……。
@ENG:

@IDX:66147
@OFF:0xf977
@SPK:[\protag]
@JPN:　……なんだ？
@ENG:

@IDX:66149
@OFF:0xf9c8
@SPK:［真魚］
@JPN:　……どうしてこんなこと……したの？
@ENG:

@IDX:66152
@OFF:0xfa22
@SPK:[\protag]
@JPN:　……分からない……。
@ENG:

@IDX:66154
@OFF:0xfa7b
@SPK:［真魚］
@JPN:　そっか……。
@ENG:

@IDX:66157
@OFF:0xfabf
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:66159
@OFF:0xfb0e
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:66162
@OFF:0xfb50
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚……。
@ENG:

@IDX:66164
@OFF:0xfb9f
@SPK:［真魚］
@JPN:　……お願いがあるんだけど……いいかな……？
@ENG:

@IDX:66167
@OFF:0xfc01
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ああ。
@ENG:

@IDX:66169
@OFF:0xfc50
@SPK:［真魚］
@JPN:　このこと、誰にも言わないで欲しいの……。
@ENG:

@IDX:66172
@OFF:0xfcb0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……レイプしたことをか？
@ENG:

@IDX:66174
@OFF:0xfd0d
@SPK:［真魚］
@JPN:　……お願い。誰にも言わないって約束して……。
@ENG:

@IDX:66177
@OFF:0xfd71
@SPK:[\protag]
@JPN:　……それでいいのか？
@ENG:

@IDX:66179
@OFF:0xfdca
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……。そんな話が広まっちゃったら、私……病院にいられなくなっちゃうから……。
@ENG:

@IDX:66180
@OFF:0xfe4e
@SPK:
@JPN:　言われるまでもなく、しゃべる気など毛頭ない。
@ENG:

@IDX:66181
@OFF:0xfe8a
@SPK:
@JPN:　僕に罪悪感がないとは言え、噂が広まって困るのは　こっちだ。
@ENG:

@IDX:66182
@OFF:0xfed4
@SPK:
@JPN:　わざわざ口止めする必要などないのに……。
@ENG:

@IDX:66184
@OFF:0xff55
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみさえ黙っててくれればなかったことにできる。だから……お願い……。
@ENG:

@IDX:66187
@OFF:0xffd1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……お前がそれでいいなら、誰にも言わないよ。
@ENG:

@IDX:66189
@OFF:0x10042
@SPK:［真魚］
@JPN:　……本当に？
@ENG:

@IDX:66192
@OFF:0x10086
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ……自慢することじゃないからな。
@ENG:

@IDX:66194
@OFF:0x100ef
@SPK:［真魚］
@JPN:　良かった……。
@ENG:

@IDX:66197
@OFF:0x10135
@SPK:[\protag]
@JPN:　もう戻れよ。僕も、もう帰るから。
@ENG:

@IDX:66199
@OFF:0x1019a
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……じゃあ、また明日。
@ENG:

@IDX:66200
@OFF:0x10208
@SPK:
@JPN:　言葉少なにそう言うと、真魚は報告書を胸に抱いて　更衣室をあとにした。
@ENG:

@IDX:66201
@OFF:0x1025c
@SPK:
@JPN:　……本当はホッとするべきなのは僕の方だ。
@ENG:

@IDX:66202
@OFF:0x10294
@SPK:
@JPN:　何しろ真魚のおかげで、犯罪者にならずに済んだの　だから……。
@ENG:

@IDX:66203
@OFF:0x103a8
@SPK:
@JPN:　どうも落ち着かない……。
@ENG:

@IDX:66204
@OFF:0x103d0
@SPK:
@JPN:　罪悪感はないまま、危機感だけが膨らんできた。
@ENG:

@IDX:66205
@OFF:0x1040c
@SPK:
@JPN:　……真魚は誰にも言わないだろうか？
@ENG:

@IDX:66206
@OFF:0x1044e
@SPK:
@JPN:　今更謝ろうとは露ほども思わない。
@ENG:

@IDX:66207
@OFF:0x1047e
@SPK:
@JPN:　原因を作ったのはあいつ自身だ……。
@ENG:

@IDX:66208
@OFF:0x104b0
@SPK:
@JPN:　やめてくれと頼んだのに、真魚がしつこく繰り返し　たから……。
@ENG:

@IDX:66209
@OFF:0x104fc
@SPK:
@JPN:　仕返しするのは、僕にとって必然だった。
@ENG:

@IDX:66210
@OFF:0x10540
@SPK:
@JPN:　だが僕がどう思おうが、世間的に見れば襲った僕に　非がある。
@ENG:

@IDX:66211
@OFF:0x1058a
@SPK:
@JPN:　真魚が意を決して警察に訴え出れば、間違いなく僕　は破滅する。
@ENG:

@IDX:66212
@OFF:0x105d6
@SPK:
@JPN:　今は、強姦されたショックで口をつぐんでいるかも　しれないが、真魚がいつまでも泣き寝入りしている　という保証はどこにもない。
@ENG:

@IDX:66213
@OFF:0x10670
@SPK:
@JPN:　……今更ビクビクしても始まらない。
@ENG:

@IDX:66214
@OFF:0x106a2
@SPK:
@JPN:　こうなったら開き直って、堂々としているより他に　ないだろう。
@ENG:

@IDX:66215
@OFF:0x106ee
@SPK:
@JPN:　もし訴えられたら、それが僕の運命だ……。
@ENG:

